こんにちは!Audiostock事務局です。
7月8日(木)に映像制作業界の方を対象にオンライン開催した「YouTube Content IDの仕組みと対処法」についてのセミナーの開催レポートをお届けします。
目次
1.開催のきっかけ
2.セミナーの構成について
3.セミナー内容ダイジェスト
4.参加者アンケートより
5.おわりに
開催のきっかけ
Audiostockでは動画制作業務に携わるユーザーの皆さまから、以前より「YouTube Content ID」の仕組みについて多くのご質問をいただいておりました。
そこで今回は、YouTubeでの著作権管理を行う株式会社TRACKSのご担当様をゲストにお招きし、基本的な概要から具体的なアラートの対処法まで、最新の事例をたっぷり交えながら実践的な内容をご紹介いただきました。
開催日時:2021年7月8日(木) 13:00~
場所:Zoomにて開催(オンライン)
テーマ:事例たっぷり!専門家が教える「YouTube Content IDの仕組みと対処法」
講師:井上 様(株式会社TRACKS)
セミナーの構成について
本セミナーは以下の流れに沿って、お届けしました。
1.はじめに
2.コンテンツIDとは
3.一般的な対処方法
4.予期しない申し立ての事例
5.よくある質問
6.おわりに
7.質疑応答
セミナー内容ダイジェスト:YouTube Content IDの仕組みと問題の対処法
本セミナーにて井上様にお話しいただいた「YouTube Content IDの仕組みと問題の対処法」について内容を一部をご紹介します。
コンテンツIDとは
1.概要
コンテンツIDとは著作権管理ツールとしてYouTubeが提供しているシステムです。
音楽の権利者はコンテンツIDのシステムへ音源や映像を登録することで、
YouTube上にアップロードされる動画を検知することができます。
また検知後は、動画に対して「ブロック」「マネタイズ」「トラック」のいずれかの設定を行うことができます。
2.「申し立て」とは
申し立てとは、アップロードした動画内に、コンテンツIDに登録されたデータとマッチするものがあった場合に通知されることです。
通知を受けた音楽などを実際に動画内で使用していた場合は、申し立てを受け入れてそのままにしておくといった対応でも、チャンネルへのペナルティは申し立てを受けた時点ではありません。
しかし、そのままにしておくと動画に広告や警告が出てしまうことがあるため、著作権フリーの音楽などを正規に利用している場合は広告や警告を取り下げるために「異議申し立て」を行うことができます。
3.「異議申し立て」とは
異議申し立てとは使用している音源に対して、使用する権利がある場合
「申し立ては間違っている」とアップロード者が主張することです。
以下の理由より、動画の収益の保留を目的に異議申し立てを行う場合は5日以内に行う必要があります。
申し立てを受けてから 5 日以内に異議を申し立てると、申し立てが行われた初日にさかのぼって動画の収益が保留されます。元の Content ID の申し立て日から 5 日が経過してから異議申し立てを行うと、その異議申し立てが行われた日から動画の収益が保留されます。
YouTubeヘルプ「Content ID に関する異議申し立て中の収益化」
https://support.google.com/youtube/answer/7000961
異議申し立てを受けた権利者は内容を確認し、異議申し立てを受け入れない「却下」か、受け入れる「取り下げ」のどちらかを選択します。
予期しない申し立ての事例と解決方法
1.購入した音源で申し立てを受けた
【背景】
購入した(許諾のある)音源が、その販売元からコンテンツIDに登録されていた。
【解決方法】
異議申し立てを行う。異議申し立ての際、始めに選択する四択では「ライセンス」を選び、販売元から正規の許諾を受けていると主張する。
また、音源を購入した販売元に連絡し、取り下げを依頼することも有効。
2.パブリックドメインの楽曲で申し立てを受けた
【背景】
クラシックのアレンジBGMを使用したら楽曲の申し立てがついた。
【解決方法】
異議申し立てを行う。異議申し立ての際、始めに選択する四択では「パブリックドメイン」を選び、該当楽曲は◯◯◯◯年に著作権の保護期間が切れていると主張する。
上記でご紹介したポイントの他にも、よくある質問やセミナー参加者様よりいただいた質問など、気になる疑問についても詳しくご解説いただきました。
参加者アンケートより
映像制作会社のご担当者様をはじめ、音響効果 / MA、放送局、YouTuberの方々など、約150名の皆さまにご参加いただきました。
また、アンケートにもご回答いただきましたので、その中から一部感想をご紹介いたします。
セミナーの満足度
5段階評価の中から選択いただくアンケートにおいて、約9割の方に「大満足」「満足」のご回答いただきました。
コメント
セミナーを受講し、様々なケースの申し立て事案があると知りました。
(映像制作)
申し立てを回避するためにはYouTube安心の曲を使用する、または事前にテスト的に曲をアップロードして申し立てされないか確認するという方法を基本にしたいと思いました。
1からインプットするのもなかなか重いテーマだったので、
(映像制作)
イベントを開催いただきありがとうございました。内容もとても簡潔でわかりやすくてよかったです。
最新の用語も含め知識がアップデートでき満足です。
おわりに
改めまして、ご参加いただいた皆さま、登壇いただいた井上様に心よりお礼申し上げます。
Audiostockは今後も、皆さまのお役に立つセミナーを開催していきます。
セミナー情報については、当ブログにて公開してまいりますので、ぜひご覧ください。
本ページの情報は2021年7月29日時点のものになります。