ウェビナーのBGMで気をつけたい著作権について

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こんにちは、Audiostock事務局です!

新型コロナウイルス感染症の影響で、今まで実施していたオフラインでのセミナーや全社会議、株主総会などを、ZoomやYouTube Liveなどオンラインで実施することが増えてきましたね。

こういったWebセミナーやオンラインセミナーのことを、ウェブ(Web)とセミナー(Seminar)を組み合わせた造語として「ウェビナー(Webinar)」と呼ぶそうです。

ウェビナーを開催するにあたり、配信用の機器やソフトの準備が事前に必要になりますが、会場を手配したり、会場規模に応じた参加人数の制限をすることが不要になります。

また、参加者の方も、インターネット環境さえあれば参加できるので、お住まいの地域や移動手段を考えて参加を断念する、といったこともなくなります。

こういったことから、新型コロナウイルス感染症が収束した後も、リアルセミナーと合わせてウェビナーを取り入れる方も多いのではないかと考えられます。

今回の記事では、ウェビナーにおける音楽の著作権に関する注意点をまとめてみましたので、ぜひお役立てください!

BGM利用の際は著作権・著作隣接権に注意!

ウェビナーの中では、

・開催までの待ち時間に流すBGM

・演出を彩るBGM

・ウェビナー中に使用する紹介映像のBGM

など、音楽を利用するシーンもあるかと思います。

オフラインイベントとは違い、会場のざわめきなどの音がありませんので、代わりに雰囲気を良くする音楽を流すことで、参加者をリラックスさせたり、場を盛り上げたりすることができます。

しかし、利用する音楽にはそれぞれ著作権があるので、利用するにあたり対応が必要となります。

有名曲を利用する場合の注意点

例えば場を盛り上げたいときには、「巷で流行っているJ-POPを流すと盛り上がりそうだな!」と思うかもしれません。

ただし、こういった有名曲を利用するには各権利に対して手続きが必要となります。

楽曲を商用利用したい場合、押さえておきたい権利は大きく三つ。

著作権(財産権)著作権(著作者人格権)著作隣接権(原盤権)です。

■著作権(財産権)

著作物の利用を許諾したり禁止したりする権利です。

■著作権(著作者人格権)

著作者の意図に反して作品を改変されない・使用されない権利です。

財産権、著作者人格権は、どちらも利用の許諾や禁止に関わる内容ですので、事前に利用の確認をする必要があります。

■著作隣接権(原盤権)

いわゆる「原盤権」と呼ばれるもので、楽曲のレコード・原盤の利用を許諾したり禁止したりする権利です。

※それぞれもう少し細かく分類できるのですが、ここでは詳細を割愛します。

楽曲利用の際には、それぞれ適切な権利処理が必要となります。

財産権・著作者人格権は、JASRAC・NexTone等の著作権管理事業者や、権利を預かる音楽出版社に対し、事前に申請手続きを行う必要があります。

また、著作隣接権(原盤権)も、著作権の処理とはまた別で、原盤を管理するレコード会社等の各種管理会社に問い合わせる必要があります。

それぞれの手続きにおいては、許諾の費用も必要になり、手間も費用もかかってしまうので、どうしてもこの楽曲でなければいけない、という場合でなければ、有名曲のご利用はあまりオススメはできません。

ロイヤリティフリー曲という選択肢

手続きなどの手間を極力減らし、使いやすい形で提供されている楽曲のことを、ロイヤリティフリー曲や、著作権フリー曲などと言います。

ロイヤリティフリー(RF)作品とは?

一度購入したら、利用許諾の範囲内で何度でも利用できる作品のことです。

作品の権利は制作者に属しますので、著作権のない作品ということではありません。

利用用途の申告や有効期限の更新などを都度行う必要がないので、手軽に利用することができます。

ロイヤリティフリーの曲はネットショップで購入するような感覚で簡単に購入ができ、追加の権利手続きなどなく利用することができます。

有名なJ-POPなどはありませんが、ウェビナーなどで利用する際に便利なインストゥルメンタル(歌声の入っていない)曲も多く取り揃えられています。

ウェビナーで利用するシーンを想像しながら、いろいろと聴いて探してみていただくと良いのではないでしょうか?

ウェビナーの可能性とBGM

ウェビナーは、開催内容を録画し、それをアーカイブとして動画投稿サイトで容易に公開することができることも特徴のひとつです。

アーカイブを残すことにより、当日は都合が合わず参加できなかった方が後から内容を確認することもできます。

ロイヤリティフリーの音楽であれば、アーカイブした動画への利用も自由にできます。

※ ロイヤリティフリーの音楽の権利許諾範囲は各販売サービスによって異なりますので、ご利用の際は利用規約などを必ずご確認ください。

ぜひ、みなさまのウェビナーをより魅力的なものにするために、BGMをご活用いただければ幸いです。

▽Audiostockでは、数多くのロイヤリティフリー楽曲を取り揃えております!

この記事を書いた人

a-takahara